白醤油工場へ、そしてゲストハウスkaboさんへ。

旅の3日目、午後は白醤油の現場へ。

七福醸造さんへ出かけましたよ。

蔵ではなく、立派な工場でしたが、優しいお兄さんが説明してくださいました。

白醤油は40年ほど前から作られ始めたそうです。

普通のお醤油は大豆と小麦粉、塩とお水を使って一年近く熟成させるのですが、白醤油は、小麦の割合がほとんど、大豆はわずかであとは塩とお水でできています。

色が薄いのは小麦の割合が多いことと、熟成期間が3ヶ月ほどど短いこと。

炭水化物量も多いので、白醤油そのものも、普通のお醤油よりずっと甘みがあり、卵焼きに入れたくなるようなふんわりと優しい甘みです。

こちらの工場では、海水を自社工場で濾過した塩を使って作られているそうです。

ちょうど大豆を蒸しあげていて、開け放たれた網戸からいい香りが漂っていました。

お醤油の違いについても興味深く、いいおはなしだとおもいました。

日本のお醤油には5種類あるそうです。

濃口醤油、薄口醤油、たまり醤油、再仕込み醤油、白醤油。

仕込み方も原材料のバランス、塩分もそれぞれ違うのですが、これらにはそれぞれ、少しずつ違った「種麹」が使われているのも興味深い。

アジア圏は、ヨーロッパより、発酵文化が栄えているのは、気候と湿度の差だそうです。

お醤油に使われる麹菌も、適した湿度の場所でしか育ちません。

こんなにもいろんな種類のお醤油ができるのは、日本だからなんですね。

それをこんなふうに生かしてきた先人の知恵に心震えます。

仕込み終えたばかりの、白醤油を味見させてもらいました。

口にした途端、娘と、「あまーい、美味しい😍」と心が緩んだのを覚えています。

この感覚も日本の文化だからこそ味わえることなのかもしれません。

日本の伝統的調味料の多くに麹が使われているということを、私は最近知りました。

「原材料の僅かな違い、熟成期間の違いだけで、こんなに違う味を醸す。

しかもどれも味が本当に違う!」

それを操って、お料理を作る日本ってすごいーって娘と大絶賛。

白醤油にはお出汁が合うということで、白だしに使われているお出汁を見せてくださいました。

利尻の昆布

大分の椎茸

鹿児島枕崎の鰹節

お出汁一つずつの文化も調べてみたいねと、娘と盛り上がります。

たった40年ほどの文化ですが、たくさんの知恵が詰まってできた調味料なのだと知りました。

どの蔵に伺っても、その土地土地での知恵に驚かされます。

面白い国ですね、日本って!

ゲストハウスkabo.さんへ。

この日は豊田市にあるゲストハウスkabo.さんにお世話になりました。

カフェや地域のイベントをされているkaboさんの団欒の場。(詳しくはホームページをどうぞ。)

こたつがいくつも配置されていて、とってもくつろげる優しい空間なのです。

オーナーさんであるkaboちゃんが作ってくれたマショマロココアの美味しいこと。これをいただいてから、娘はマショマロココアの虜です。

でもどうしてもkaboちゃんと同じ味は出せない。kaboちゃんマジックですね。笑。。

子どもと伺えるゲストハウスを探しながら旅をしていますが、kaboさんでは、子どもたちが数人集まってkaboちゃんと相談しながら、時間を過ごす、「キッズプラン」を用意されていて、子どもに寄り添ってくださる想いが強い方で、お話を伺っていてとても楽しかったです。

地域を心地よくするために何ができるかな、と一つずつ丁寧に考え行動されながら、こちらも作られたそうで、宿である古民家は土壁が目に見える場所もあり、いろんな興味をくすぐられます。。

札幌と違うこたつの文化にも娘は興味深々。

そして近くで活躍する地域の作家さんや、美味しいものがレンタルスペースに並んでいましたよ。

この日は他のゲストさんはいない静かな日でしたが、昔ながらの家に触れること、オーナーさんとゆっくりお話しすること、オーナーさんおすすめの地域の居酒屋さんにいくこともできました。

地域の方との関係を気付きながら、古民家を改修し、集う場所をつくってらしたオーナーさん。

私たちがおとづれた小さな居酒屋さんでも、「おお、kaboちゃんのお客さんねー。お子さん連れでも大丈夫だよ。」と暖かく迎えてくださり、豆味噌を使った焼きおむすびを出してくれ、お味噌のお話を聞かせてくださったり、娘にはアイスまでくださり、文化を知るだけでなく、人様の優しさに触れることができた私たち。

優しい人がたくさんいるんだと体感することで、生きることを丁寧にしていけるように私は考えているので、こうして寄り添ってもらった時間は、子どもの未来の希望になっていくなあといつもありがたい思いでいっぱいになります。

私がゲストハウスを学びの場所に選ぶ理由。

優しさを頂いた分、優しさを使えるようになっていく。

そして、まだあってまもないのに優しさを頂き、始めたの場所もホッとする場所になっていく。そうして味わった暖かい気持ちがあるから、これから出会っていくであろういろんな人の背景を想像する力が育っていくのだと思います。

人を信じることができなければ、その人の背景を想像する余裕は生まれないでしょうから。

この時も、ホテル滞在ではできない、オーナーさんを中心としたフレンドリーな時間がくれたたくさんのものがありました。

私が子どもとゲストハウス旅めぐることを、学びの一つにした理由です。

出会った人の人の生き方を知るだけでなく、人の優しさをたくさん味合わせてもらう。

子どものうちに経験してもらいたいことの一つ。

その日は貸切状態でしたので、kaboちゃんとたくさんお話をさせていただき、翌朝は一緒に朝ごはんをゲットしに、街を歩かせてもらいました。

大切な時間を使ってわざわざ見送ってくださいました。

居酒屋の大将さんや、kaboちゃんにまた会いにいきたいね。

そんなささやかな目標も、今日を生き抜く力を強くさせてくれます。

優しさに触れることは本当に大きなエネルギー。

そして、愛知県は醸造の盛んな豊かな文化を持った地域。

また人の文化に、地域の文化に、日本の宝ものを見つけに行きたい地域だなと感じました。

kaboちゃん、ありがとうございます😌

ちなみに碧南市周辺だけでみりん蔵数社、白醤油、酒蔵さん数社あり、本当に醸造文化の豊かな地域で写真を見るだけでワクワクしちゃいます。

さあ、旅はまだ続きます。

 

 

 

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