歩いて旅をしてみたら。「はじめての徒歩キャンプ!」

コロナ禍になり、人との接触の制限がかかるなか、何ができるか、考えてみた結果、

「歩いて旅に出てみよう。」

と思いつきました。

思いついたからやってみようと、早速子どもたちと計画を立てます。

そうこうしながらまとまったのは、歩いてたキャンプ場に向かうこと。

歩く時間が長ければ、どれだけおしゃべりしても良いし、自分の身体に力が付きます。

歩いてキャンプ場を目指そう、第一弾!

1日目「道中の予想がつかない旅にチャレンジ」

流石に最寄り駅までは列車を使いました。

バックパックに一人用の登山テント、一口コンロ、小さな鍋一つ、ナイフとまな板、タッパーを一人一つずつ。

醤油と塩とお味噌とお米が少し。

あとは着替えとタオルを詰めて出発しました。

手分けして荷物を持ちましたが、私の荷物は10キロ超え。

ムスコは少なめではありましたが、それでも男子なのである程度を頼り、最寄り駅からキャンプ場を目指して歩きます。

計算上では10キロのはずの道のりを地図を片手に、農道には不似合いなほどの大きなバックパックを背負って、あるく私たち。

道を尋ねるたびに、みんながどこ行くのー?と興味深げに声をかけてくれてはこの企画に大笑い。笑。

「だいじょーぶ?気をつけていくんだよー!」と応援をしてくれます。

途中に道すがら、飴ちゃんをいただいたり、みんなのエールを受けながらの道中、農道の真ん中で見つけた赤い屋根にキムチ屋さんで、夕飯の食材を調達。

キムチ屋さんのおばちゃんも大笑いしながら、おまけで持たせてくれたキムチをおやつにまた歩き始めます。

途中で能動の端っこでお昼ご飯。

延々に道が続いています。

日本は小さいといえども地球の大きさを痛感。

目的地まで10キロのはずが、10キロほどの地点でもゴールが見えず、時計が2時を指していました。

延々と続く農道は2キロ間違えたら、2キロの距離を戻るのにかなりの時間をようします。

(その上、10キロの荷物が、体力も奪い想像以上の疲労、笑。)

3時までに目的地までつかなければ、行先を諦めることも考えなければなりません。農道の真ん中で暗くなったら、助けを求めることもできなんですね。。

そんな現実を歩いて痛感します。

足がガクガクし始めた頃、野菜の直売所を発見。道を聞きがてら買い物をしていたら、コロナの最中の神の手をいただきました。

なんと、送っていただけることに、涙。

母子3人、あふれる感謝と共に送っていただき、目的地のキャンプ場に到着。。

しばし休憩したあと、テントをひろげていたら、朝に立ち寄った、キムチ屋さんのお母さんが、夕飯のお裾分けだよ、と差し入れしにきてくださったのです。。

一口コンロでご飯を炊き、夕飯を囲みながら、3人で感謝の言葉しか出ない時間でした。

(手作りの卵焼きとコロッケ、わざわざ買ってきてくださった、ぶどうさん)

日が暮れるまでしっかりと遊んで、次の日の予定を立て就寝。

これからしばらくはヘッドライト一つずつでの暮らしです。

ちなみに、毎日サバイバル移動は大変なので、2日ごとに移動することに決定しましたよ。

 

2日目「暮らすように旅をする」

2日目はご飯を多めに炊いて、キャンプ場の周りで遊んだり、産直で野菜を仕入れたり。(長くなるのでこの日の話は短めで😌)

暮らすように旅をする、そんな1日を過ごしました。

(ランチはキムチ屋さんおすすめの豚キムチ。)

 

3日目「まさかの負傷、旅のリタイアは突然に、笑」

お昼用もまとめた炊いたご飯をそれぞれのタッパーに詰めて出発です。

キャンプ場で仲良くなった子どもさんに別れを告げて、次の目的地を目指します。

子どもたちが帰りたくなるまで、ヤドカリ(宿借り)生活をしてみるつもりでした。

この2日間で学んだ、人様との出会い、日々の生き方を自分たちで真っ向から向き合って考え、決めていくことに挑戦しようと思っていたので。

バスに乗り、やってきた次のキャンプ場までの最寄り駅。

この日も10キロを歩く予定でした。

車で通る道のりを歩いていると、いつもは見えなかったものが見えてきます。

農家の人々の暮らし、足元の草たち。

(ビニールハウスの大きさに絶句。このビニールをはるのは手作業。野菜を作る以前の、農家さんの労力に頭が下がりました。)

(金色の稲穂の美しさ。稲刈り前、田んぼの水を抜いて乾かします。そんなことも知らなかったな。)

(途中できのみを見つけて分けてもらいます。こんな発見も楽しい!)

そして、大きな大きな橋と川!

立ち止まっては進む、そんな旅をしていたのですが。。

私の膝がおかしくなってきたのです😅

農道の真ん中でこりゃまずい、と必死で移動しました。

が、、ゴール手前で荷物と共には歩けなくなったんですね。。最後に頼みの綱は少し先に見える公園の管理事務所らしき場所!

ケータイすらも充電切れを迎え、それぞれの荷物を交換。

私が娘の小さなバックを、ムスコが私の10キロを超えるバックを背負い、目指した管理事務所。

事情を話すと電話を貸してくださって仕事中の旦那さんに連絡を取ることができ、迎えにきてもらうことに。

ムスコはゴールを目前に悔しさを隠せなかったものの、現実を受け入れてくれました。

2時間後、旦那さんのお迎え。

家族が揃うってありがたいことですね。

責任も感じ、緊張していたムスコも私もフワッと緩み、迎えにきたくれたパパに感謝。

パパの存在の大きさを感じ、この旅をしてよかったとしみじみと思いました。

車への感謝、家族で助け合えることの感謝、応援してくれた見知らぬ方々への感謝。

今でも旦那さんへの感謝は尽きないし、助けてくれる方がたくさんいるこの世の中に感謝と希望を持つことができます。

身体が元気であることも本当にありがたい。

そして、今日安心して眠れる場所があるということも。

いつもは慣れてしまって気づかなくなっていた感謝と、人様の優しさをこうして痛感した旅でした。

歩く力は生きる力

歩いてみなければ見えなかったことをたくさん、味わいました。

車で動くペースを歩くペースに落としてみる。それは旅だけでなく、暮らしの中でも大事な感覚なのだと思います。

「歩く力は生きる力。」

そのペースの中にはたくさんの人さんとの関わりがありましたし

子どもの学びのはずが、母であるはずの私自身の学びの方が大きい時間でした。

歩いて旅をするシリーズ、この夏は丸々ひと月続きました。

もちろん人が生きるのは、いつも本気ですが、笑、本気で「サバイバル」だった日々。

どんな学びがあったか、またシェアさせていただこうと思います。

(私たちに旅ご飯。暮らすように旅をする。いつもご飯です😌)

読んでいただいて、ありがとうございました。

 

 

 

 

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