蔵巡り3日目はみりん蔵へ。

旅も3日目。

さて旅の3日目。

今日はみりん蔵、白醤油の蔵へ。

まずはなれない列車を乗り継いで蔵に向かいます。

母子旅ではいつもお互いがしっかり目的地を意識して移動します。

男の人がいると頼れるけど、それができない。

でもそれが大事な経験を生み出します。

私も迷ったら一番乗り子供たちに相談します。それぞれが責任を持って今日1日を作り上げていく、その意識の大切さをこうした経験の積み重ねで学ぶことができます。

今日を楽しく生きていけるかは自分次第。

それを意識の片隅に置いておく習慣をつけていくために。

みりん蔵へ

みりん蔵につきました。

現地に足を運ぶ良さは、ここで積み重ねられてきた文化や職人さんの姿を感じることができるということ。

ここで出会った人、匂い、音、全てが感覚に響き学びになります。

こうして五感を使ってえたことは、身体に浸透し、日々の暮らしの中に生きてきます。

例えば食事の時。

これはどうやってできたのかな、と自然と想像する感覚が生まれるんです。

そして、目の前にある食材は魔法のようにここにやってきたのではなく、人生をかけて作ってくれる人がいるお陰で口にできるということにハッとする。

ひとりの職人さんという人柄に触れるお陰で自分が生かされているということを実感できます。

こんな楽しい格好になった自分にルンルンの娘。その気持ちも記憶に繋がっていきます。

さあ、みりんができるまでを職人さんから学んでいきますよ。

みりんを絞る香りが漂う蔵の中で職人さんから聞く説明に気持ちが吸い込まれます。

大変なこと、嬉しいこと、職人さんの思いと共に見学が進んでいきます。

スーパーに並ぶ調味料と伝統的調味料の製造方法の違い、高い、安いという値段ではなく、作ってくれる人の思い、引き継がれてきた文化を踏まえて、日々の食事を選択していくという意識が自然とついて行くように思います。

圧搾室を除いた後、、

資料館へ案内してくださいました。

みりんは、米麹、もち米、焼酎から作られています。

そしてここの特徴として、以前はみりんを作るのに酒粕から作られた粕取り焼酎が使われてきたこと。

お酒造りの盛んな地域でしたから、お酒造りの副産物である酒粕まで見事に浸かってみりんは作られていたのです。

なぜ、この地でこんな文化が栄えたかの背景もここから知ることができます。

そして醸造技術が発達した今でも伝統として粕取り焼酎が少しだけ混ぜ込まれているそうです。

伝統に触れることで日本の文化も知ることができる。

昔からこの地域ではいい水と、気候から、お米文化が栄えており、醸造に適した土地であった。

だから、ここ、東海地方は醸造文化が盛んになったのだそうです。

北国からここにきた私たちにとって、おりたったとたんに、「まだ霜が降りてないから景色が緑だよー😆。そしてあったかーい。」と、土地の違いをしっかり感じていたので、その文化の背景を、娘と一緒に深くうなづくことができました。

✴︎こちらは昔から引き継がれてきた「味醂を絞るための袋。」

茶色い袋があります。

そのわけは、この袋を使う前に殺菌効果が高い「柿渋」がぬられていたから。

かびないように工夫がされています。

自然から学ぶ先人の知恵をこうして学んでいきます。

今の時代は沢山の研究がなされ、情報に溢れているけれど、やはりどんな時でも生き抜きたいと思ったら、自然から知恵を拝借する必要が生じて来ると感じています。

なので、こうして理由とともに先人の知恵を学ぶ機会ってとても大切なこと。

 

✴︎続いては「古文書」。

ここに、納豆の作り方や、味醂の作り方が描かれているのです。

何かに困った時、どこかに先人の知恵があるはずだと思ってアンテナをたて続けてみると、その知恵にふと出会えたりします。

そんなことも子どもたちに伝えたいきたいことの一つ。

諦めずに探していけばどこかで「自分の答えを見つけることができる」と、こうしたことから学んでいきます。

みりんはお酒なので何十年も持ちます。

熟成が深まり、真っ黒になってもまだ口にすることができます。

余談ですが、電気代が値上がりするこのご時世、自然とともに生きてきた先人の知恵の中に、生きぬいて行くためのヒントがあると私は思えてならないのですよね😌

さあ、みりん蔵での学びを終えて、みりんソフトをいただき、次は白醤油の蔵へ。

ですが、長くなるので、白醤油の蔵のお話は次の記事でご紹介しますね。

 

最後に。。

自分の生まれた国に引き継がれてきた素晴らしい文化を子ども達に。

わたしたちの生まれてきた国には、とても素晴らしい文化があることを、私は日本の外に出てしりました。

海外を旅する時、わたしは、子どもたちを可愛がってくださる方々に、小さな手作りのアクセサリーをありがとうとともに送ります。もちろん今回の旅も、誰かが一瞬でも笑顔になってくださることを祈りながら、贈り物をカバンに入れて移動しています。

フランス、イギリス、スペイン、タイ、韓国、、、いろんな国の方に出会わせてもらいましたが、私の贈り物を見て多くの方が、

「私ね、日本大好きなの。ご飯は美味しいし、言葉は綺麗だし、着物や文化も綺麗でしょう?ステキな国よね😆。」

そう口を揃えていってくださったのです。

それまでは意識すらしていなかった日本の文化。

そんなみなさんのおかげで目を向けてみたら、

伝統的なアートも、和食も、今、とても評価されている物だと気づいたんですよね。

 

残念ながら、日本の子供たちの自己肯定感は世界的に低めだと聞きます。

こんなに素晴らしい文化を持った国に生まれたのにもったいないって、私は思うようになりました。

自分の暮らす身近にこんなステキな文化があること、それが他の国の誰かを笑顔にするくらいの価値のある物だと伝えて行きたいなという思いも重なり、今回の旅にこんな思いも載せつつ、記事にしてお伝えしています。

ひとりの大人として、わずかでもいい、子どもたちに希望を分けられる人間でありたいなと意識しながら今日を生きています。

日本のステキな文化を繋いでいけるような生き方をできたらいいな。

今日も読んでくださってありがとうございます😌

 

 

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