日本の文化とそれぞれの家の暮らしの文化に触れる。

2022/11/22、リアルタイムで発信してます。笑。

私の趣味から始まった発酵食。

少しずつですが各地域のお味噌をいただいてみたら、発酵食の中に日本の良き文化が沢山見えてきて、自分の目で見て感じて蓄積していきたくて、蔵めぐりとゲストハウス巡りの旅に出ています。

私自身の学びと、娘の学びも兼ねて、じっくりと歩いて、見て、聞いて、感じる旅を始めました。

豆味噌文化を知る。

久々に空港に出て都会に電車に乗った私たち。

ケータイを持たぬ私との旅、しっかり者の娘がサポートしてくれてます、笑。助け合いながら旅をしていきます。

電車を待ちながら、見つけた名鉄の月刊誌。

こういう所にも文化の種が隠れているので時間があるとリサーチしておきます。

やっぱり、ありました。

豊田市の五平餅のお話。

昔から食べていた郷土食である五平餅が存続の危機にあるそうで、文化を守るために動いた方がいるそうです。

このあたりも豆味噌にも通づるので探求してこようと思います。

さてさて、慣れない急行や各駅を乗り継ぎセントレア空港から移動して、やってきたのは、武豊の町。

地図を片手に歩きます。

途中でやっぱり道に迷い、住宅地図の看板を見ながら、娘と作戦会議。

歩くこと30分、北海道とは違う瓦屋根の景色の中を歩きます。

まだ霜も降りていない緑の畑を見ながら歩く不思議。暖かくてここもまたいいところです。

たどり着いたのは中定商店。たまり醤油とお味噌を手作りされている蔵さんです。

醤油作りの文化を残した展示館を案内していただけました。

こちらの蔵は大正と昭和に建てられたものを維持されているそうで(すごいです。)す。

大正時代は丸家の真ん中の柱を中心にし、木材も丸太が何本も使われていたこと。

昭和になって柱の上の部分に木を組む方法が考え出され、室内の動くスペースが格段に広くなり、製材技術が生み出され角材を使うようになったそうです。

豆味噌だけだはない学びにワクワクしながらお話を伺っておりました。

そして豆味噌のお話。

小さな蔵でのお味噌作りの話をしてくださいました。

豆を洗うところから丁寧に一つずつの工程をこなしていきます。

家庭で仕込む豆味噌と違ってお豆を引いて味噌玉を作ってから、麹を仕込んでいくというお話も興味深く、この豆麹を使ってコロッケを作るとおいしいとのこと。

そうして二年、または、三年寝かせて豆味噌やたまり醤油になるそうです。

小さな蔵ですので、麹の仕込みも室で手作業。

麹が活発に働いている室での作業はとても暑く、1トン以上の麹を空気に触れさせるためにかき混ぜるのはとても重労働だそうです。

こんなお話も、現場の方からお聞きすることで、娘と共に想像力を養います。

そして豆味噌を搾るための先人の知恵も保存されていましたよ。

井戸水を汲み上げるように滑車を使って川の石を持ち上げ、圧搾していきます。井戸水を汲み上げていた頃のように滑車を使います。滑車は大きいほど、力を必要とせずに、重いものを持ち上げることができます。

大きな石をこの仕組みで持ち上げて、溜まりを絞っていたのですね。

最後に赤だしのお味噌汁の試食と共に、鰹節のお話も聞けました。

伝統文化の背景に隠れた沢山の知恵と技術、こうして目の当たりにして感動冷めやらずで中定商店さんを後にしましたよ。

そうそう仕込み桶でこんなステキなお手洗いを作ってらっしゃったのも印象的でした。

もちろんこのお土産は、帰宅して味を知りながら、もう少しこの学びを掘り下げ、興味を持っていくために購入したもの。子どもと学ぶ時に体感を使う感覚を大事にしています。

尾張地方と三河地方で微妙に違う豆味噌の形は私にとっても興味深いです。

 

ゲストハウス「ほどほど」さんへ

今夜の寝床であるほどほどさんへ向かいます。

最寄駅に着くと、昭和の香りが立ち並ぶ景色が広がっておりました。

1時間に一本のバスを待ってただただ待ちます。

霜が降りた札幌と比べ、まだ青々とした葉が茂る知多界隈。沢山の違いを肌で感じながら、目的地を目指します。

携帯を待たない旅は、調べてきたメモと自分の感覚が頼り。でも、こうして機械に頼らず自分を信じて決めて行動していく時間の大切さを感じます。

自分をどれだけ信じて進んでいくか、ですものね。

20分ほど乗るとほどほどさんのそばに到着。

ですが私たちはここから迷って地元の方にお聞きしました。

道を伺った方が、デイサービスのスタッフさんでわからないのよ、と言いながらいろんな方に聞いてくださり、無事に宿へ到着。

こんな人様の優しさがずっしりと身に染みます。

知らない旅先で少し不安を覚えた時、救われるこの感覚を娘と共に体感。感謝を噛み締めながらの旅です。

こんな経験の積み重ねが優しさを育てるのでしょうね。

中へ入ると常連の旅人さんとオーナーさんが迎えてくださいました。

みなさんが集う茶の間。

チェックインをして部屋へ。

年齢制限などがあるお宿もありますが、ドミトリーを利用した場合、ベッドひとつ分がプライベートスペースになります。

部屋全体で他の方が気持ちよく過ごせるように配慮しながらこちらも過ごします。それもとても大切な経験。

キッチンにてみんなで持ち寄りご飯。

楽しい会話が弾みながら、みなさんの手際の良さに感動しながら、私も手作りにお醤油やキムチを持参。

この日の夕飯。

釣り人さんとオーナーさんの奥様が腕を振るってくれたタイの煮付け、塩焼き、唐揚げ。。

また別の旅人さんの「サバの塩辛」。

それぞれのお家の文化と共にずらりと並んだお料理たちをみんなで囲む楽しさは格別でした。

美味しいものをいただくときは笑顔と優しい気持ちが溢れます。

そして同じ釜の飯を食べると一気にそこが心地居場所になっていくという感覚も。。

おとづれたこの場所を心地いい場所にしていくかどうかも、自分次第でもあると、私はかんがえているので、娘の経験を見守ります。

ゲストハウスは楽しい場所ですが、一緒に過ごす人が気持ちよく過ごせるような配慮をすることで自分がさらに心地良くなっていく場所です。

そういう経験を自分のペースでしていくことができるようにそっと見守ります。

みなさんとおいしくご飯を囲みながらおしゃべり。

オーナーさんも旅人さんもとてもステキな方々で、楽しい時間をたくさんいただいた娘。

それぞれの生き方を肌で感じさせてもらいながら、ここでの一晩を過ごしました。

ゲストハウスはホテルと違って、日々の暮らしの風景があります。

日頃の我が家とは違う暮らし方を感じながら知恵や心地よさを身につけさせてもらって、あっという間の帰宅時間。

一期一会の感謝を伝えることのたいせつさ。

文化と暮らしにたくさん触れさせてもらいました。

たのかったきもちと同時にありがたさが込み上げます。

これだけ人様と関わる一期一会の時間。

ありがとうを言葉と態度で「今」伝えなければ伝わりません。

あいまいにせずに、きちんとありがとうを伝えていくこと。

それは、。自分の心の満足でもあるし、言われた相手が嬉しいなと思ってくれる瞬間でもあると思うので、嬉しいことは1日の中で一つでも多くあるように、との思いもあります。

こんな旅でいつも感じているので、もちろん今回もお伝えしてわかれます。

こうして沢山の学びと感謝が詰まった旅が続きます。

学校ではできない学びはこうしてフォローしていけたらいいな、と思っています。

自分の足で歩く旅、五感をしっかり支えてとてもいいですよ。

 

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