火があることに感謝する日々。

旅のストーリーを書いておりますが、今回はちょっとお休みして一昨日の話を。

スウエーデントーチを作ってやってみたんです。

きっかけはムスメのリアルおままごとから。

うちの鶏が奇形の卵を産みすてていました。
3センチほどのウズラの卵の大きさでした。
前の時は白身しかできていなかったので今回はどうだろうってムスメ、割ってみたら小さな黄身もできていてこれに火を通したいっていうのでみんなで火起こしをすることになりました。

とは言っても子どもたちも自分でできるので任せてるうちに、自分でレンガを積んでコンロを作って枝を用意して火をつけたんですね。

1.ライフラインのない村での経験。

旅で経験した人の付き合い方がここでいつも力を発揮します。

朝から薪でご飯を炊く生活を一年。

朝露で湿った枝に順々に火を灯していく難しさを子どもたちも経験しています。

そしてそれを三食。

ココナッツを絞ってオイルを作ったり、

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一年生くらいの時からおかゆの番をしてくれていたり、

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ムスメはお米の中に焼いた炭を入れて少しずつ籾殻を燻していくという作業をしている側でピザごっこをして葉っぱを突っ込んだり、あったかいって言って寝転んだり、結構火と一緒に暮らして過ごしてきていました。

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火は危ないものというよりも、「私たちの暮らしを支えてくれるありがたいもの」という感覚を先に身につけて育ってきたんですね。

もちろんやけどもたくさんしたけれど、火は大切に使うものという感覚を感じてくれていました。

夜も竹でココナッツご飯を炊いてそのまま火を囲んで農場や村のみんなとおしゃべりしたり歌ったりしますが、その合間に子どもたちの火遊び。

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紙に炭を包んで花火のようなものを作ったり、ろうそくのろうをたらしてパッと広がる偶然の産物に心をときめかせたり。。

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2.そして山火事も。

そんな中、山火事も経験しました。
乾季の枯葉が広がる山で不消化のタバコから広がった火。
次々と枯葉に火が移り、広がっていく火。

子どもを抱えた人以外はバケツリレーで消火活動にあたるものの、火は広がっていくばかり。

パスポートを身につけといて、と指令が出ていよいよ逃げる準備をしながらそれぞれができるところまでできることをしました。

広がっていく火をバケツリレーで消すと同時に、その火が次の落ち葉に広がらないように、少し離れたところから落ち葉を掃いていく作業。それぞれの行動が奇跡を生み、火が広がるのがとまったのです。

住む場所を失うだけでなく命も危うい。

緊張感の中で動く大人たちと広がる炎を目の当たりにして、言葉で言わずとも火の怖さも身体の中に染み込ませた子どもたち。

そこまで学んできたので彼ら自身で自分の今すべき配慮を想像してから火を使っています。

3.火のある暮らしを今でも。

火が近い我が家の暮らしはそうしてできていったんですね。

そして一昨日、ムスメの火起こしに合わせて1週間前に失敗したスウエーデントーチに再トライしたいとYuki 。

白樺の皮は焚き付けにちょうどいいんですね。

それをうまいこと使って点火にトライ。

そして、晴れて成功。

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ちょうどお客さんも来ていたので急遽マシュマロ焼きをしましたよ。

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大人も子どもも一緒になって楽しかったのでそのままここで夕飯食べようということになり、トーチの上でお味噌汁もあっためて。

そのままおむすび食べていたらトーチの火が段々と、おき火に。。

肌寒くなった北国で薪ストーブのような暖かさがじんわりと心地よく、ウクレレ持ってきてみんなで歌を歌ったり語ったりしながら楽しみました。

山岳地帯で経験してきた暮らしをこうして時折、我が家の暮らしに取り入れています。

山岳地帯の村ではよちよち歩きの子どもも火遊びをします。

もちろん大きな火傷をしてしまうこともあるのだと思います。
けれども暮らしの中に火があることから学べるものは数知れないとこの暮らしをして感じています。

そして自分の暮らしを支えてくれているものがなんなのかということも、こうして日々感じていけるんだと思うのです。

旅先で学んだ感覚を暮らしの中で再現しています。

火のあることへの感謝をいつでも忘れない。

それも私たちが大切にしたいことの一つ。

危ないことよりも火があることへの豊かさを感謝していることから伝えたいと思う。

読んでくださってありがとうございます😊

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