時折、母子で旅に出ます。
大抵、私は麹作りの勉強会などの出張があるついでの旅。
数年の子供との時間の中で、大切にしたいことがはっきりとしてきたので、最近のまなびのパターンはこんな感じのことが多いです。
まだ小学生の娘との時間では、大人から伝えたいことがあるので、一緒に動く時間が多めです。
それに合わせて、少し大きくなってきたので、今年は現地で自分で歩いてみる冒険が混ざります。
学校ではできない経験をしてほしいなと思うので、それを形にしています。
私が子供に伝えたいことを伝え、子どもたちは自分の力でやりたいことを形にして冒険をしてみる。
そんなストーリーをシェアしてみますね。
大人から子どもへ繋いでいきたいこと。
どんな旅であれ、いつもと違う土地をおとづれると学びはある物ですが、母子で旅に出る時は、どんなことを学んでこようかなといつも考えてから出かけます。
我が家が自給自足系の暮らしをしていることもあり、手作りの保存食に興味がある私。
暮らしに触れることも学びだと考えているので、子どもたちと出かける時は地域の醤油蔵、味噌蔵にも足を運びます。
暮らしがどうできているかを体感で知っておくことはとても大事なこと。いざという時に知恵を使えるのは、今、自分の目の前にあるものが、どんな人にどのように手をかけて作られているかをわかっているからこそです。
蔵見学で得られるのは、その土地の気候に合わせ工夫された食文化や、職人さんの伝統食に対する思い。
そして実際の蔵で香りを嗅ぎ、目で見て驚くことで、いろんなことを考えたり、質問したりという興味が湧いてきます。
先日は私が、麹づくりを学ぶ場に一緒に出かけたので、麹づくりにも触れることができました。
麹を作る職人さんだけでなく、その場に集う人からもたくさんの学びをいただくことができます。
「暮らしを支えてくれる物」にまつわる話は、生きる力の根っこにもつながってくると私は感じています。
そんな旅での宿泊はゲストハウスをメインに過ごします。
ゲストハウスでは話が好きな方も多く、人との距離が近いので、いろんな人の生き方に出会うことができます。。
皆さん徒歩や自転車、バイクなどいろんな手段で時間をかけて旅をしている方がおり、その方々の見てきた世界のお話を心の動きと共に聞くのはとても楽しいものです。
子ども自らの力で歩いてみること。
今回は私の仕事の時間がまるまる3日感もありました。
その間、一緒に出かけることはできません。
ずっと麹作ってるのは飽きるなあって呟くので
「冒険してきてもいいよー。」
と、声をかけますが、初めても土地で1人は怖い。。とのこと。
この気持ちは身を守る手段でもあるのでとても大事な反応。
「まあ無理せず、一緒に麹教室にいてもいいよー。」
と本人に任せておりましたが、日にちが近くなり、冒険をしてみることにきめたとのこと。
京都は札幌とは全く違う人の多さ。交通手段の多様性があります。
大人の私ですらドキドキしてしまう場所ですが、タイの田舎を歩いた経験上、日本語が通じるので、できることがたくさんあることも知っているので、娘の力を信じます。
小さなガイドマップを買って、いきたいとこを調べてノートにメモをし、準備をした娘。
最寄りのゲストハウスから行き先を調べ、準備を本人なりに念入りにし迎えた当日。
たくさんの経験や人様との出会いがありました。
娘が旅をした夜、同じゲストハウスに泊まったお客さんが一緒に話を聞いて楽しんでくれました。
次の日、宿のスタッフさんが、昨日のお客さんから頼まれたという絵葉書を渡してくれました。一期一会の一晩。その出会いから私たちはたくさんのことを学ばせていただいています。
これ以降の動きは娘自ら執筆してもらおうと思いますので、割愛しますね。
初めての土地でいろんな冒険をして見えてくることがあります。
旅先での人の優しさ、自分でやり切った満足感、そこから生まれる自分への信頼感。
私自身はもちろん、息子の旅経験からもそんな経験があったので、
娘が自らやってみると決めた冒険に送り出します。
自分への信頼感、人様から自分に向けられた優しさへの気づき、
それを子どものうちから感じてほしいなという小さな母心です。
さてさて娘の冒険はどんな旅になったのでしょう。
次の投稿で、娘に頼んで旅日記を書いてもらいました。
よろしければご覧くださいな。