1.私達家族の冒険。
私たちは一年のうちの数ヶ月をタイのライフラインのない村で暮らしてきました。
コロナ騒ぎになる前まで毎年おとずれているので、通算一年という月日をそこで暮らしています。
一年目、旅を知らない私たちはスーツケースを抱えて日本を飛び立ちました。
2.子ども達のペースにできるだけ合わせながら。
私たちが移動するときは大抵1週間という時間をかけて少しずつ移動して行きます。
ムスコ年長さん。ムスメ2歳だったこともあり、直行便ではなく、韓国を経由してゆっくりゆっくり移動していきます。
大人のペースではなく、子どものペースに合わせて、彼らが嫌にならないように、息抜きで遊べる場所を見つけながら時間をかけての移動。
子ども達のために、という思いで決めましたが、実際は経由をすることで韓国の文化にも触れることができ、プレイルームではいろんな国の方と触れ合うことができ、いい経験をいただきました。
いろんな国の方がいるので、日本よりもずっと人との距離の短い人もいて、そんな人に向けてもらった優しさはダイレクトに子ども達に響いていきました。優しい人になるにはたくさんの優しさの貯金が必要です。
隣近所さんと挨拶することくらいしかない日本での暮らしとは違った優しさをいただくことも多くありました。
3.暮らす様に旅をする。
バンコクについてからは、今度は北部に向かって少しずつ移動していきます。
小さなゲストハウスを利用しながら、ご飯は市場で買い出しをして、地元の人とも関わりながら。
暮らす様に人様と関わり、食事をしながらの日々がここでもあります。
食事に関しては、割と多くのアレルギーを持っているムスメなので、どうなるかなと思いましたが、お米の国なので、万が一の梅干しとお味噌をカバンに詰めてお守りがわりにして持って行きました。
実際の食事は、ゲストハウスでお湯をもらい、お味噌汁を作り、市場でご飯、茹でトウモロコシ、生のきゅうりなどの野菜、果物を買って食べるスタイル。
カタカナの読み方がついた指さし会話帳的なタイ語本を片手に、「これはなに?」と聴きながら、コミュニケーションをとります。
我が家は基本、ムスメ用のアレルギー対応食を別に用意するわけではなく、家族みんなで食べれるものをいただいています。
日本でもパンや麺は食卓には基本的に並びません。ですので家族みんなで食事も同じ体験をすることができました。
南国果物、ミルク、小麦、エビ、かに、ゴマ、多少の大豆、、等のアレルギーのあるムスメでも、一緒に旅を楽しめることを家族で確認できたんですね。
食べれる物の中から食べたいものを探せばいい。
現代日本の食文化はとても豊かです。様々な国の食べ物をとても上手に調理する繊細さを日本人が持っているため、何をいただいても美味しい。
でも、もっとずっとシンプルでも食べる楽しみは無くならないのだというとをここで知りました。
そしてね、アレルギーだから、〇〇だからと、不安になる理由をつけてやりたいことに挑戦することを諦める理由をつける必要はないのだということも家族全員で感じた経験でした。
4.できることの中から、楽しめるものを探せばいい。
まずは食事を通してそれを学びましたが、バンコクから離れるにつれ片言の英語も通じなくなっていきます。
できることが減っていくけれど、目的地を目指すしかない。
大事なのはそういう力だということをいつもの暮らしを離れて学びました。
そんな覚悟をみんなで抱えて移動します。
色々あるけど、その都度落ち込んでいても先には進めず、自分を信じて前に進むしかない、そんな待った無しの現実を味わえます、笑。
できる限り不安に飲み込まれず、できることの中から今を味わっていく。
子どもと同じ学びが大人にもありました。
そうそう、暮らしながら旅をしているので、たくさんのコミュニケーションを取らねばならない場面に出会います。
5.子ども達と一緒に学んでいくという学びの形。
英語すら学生時代以来という私。
そして外国にいるからこそ、自分たちの様にタイ語を離さない人の様子が目に入ってきて、それも異文化交流の時間になります。
日本に帰ってきても、困ってそうな外国人さんに声をかけられる様になりました。
以前は英語をたいして話せない自分が恥ずかしかったけれども、何か手を貸したいなって思う気持ちが上回る様になった。
今は六年生になったムスコも、必要があると一生懸命片言の英語を使います。
コミュニケーションがとりたいので、恥ずかしがっていても仕方がない。
恥ずかしさに負けがちな日本人の癖をこうして克服しながら旅を続けていきました。
まだまだ旅日記が続きますが、家族で未知の世界に飛び込んだ経験の中で培った学びはつきませんし、その学びはいまでも確実に私達の中に生きています。
宜しかったらもう少しお付き合いくださいませ。
次回につづく。。。。。
読んでいただいてありがとうございます。